ヒメオウギです。7月の始めまで咲いていました。
「山中問答」は李白の詩です。
問余何意栖碧山 (よにとう なんのいぞ へきざんに すむと。)
笑而不答心自閑 (わらってこたえず こころおのずから かんなり。)
桃花流水窅然去 (とうか りゅうすい ようぜんとしてさる。)
別有天地非人間 (べつに てんちの じんかいに あらざるあり。)
"どんなつもりでこの緑深い山奥に住んでいるのか、と人は聞く。だがわたしは笑って答えない。心はどこまでものどかである。桃の花びらを浮かべつつ、水はどこまでも流れて行く。ここは俗人の世界ではない、別天地なのだ。"
という意味だそうです。
(いつも、岩波書店の「中国名詩選」を参考にさせていただいてます。難しくてパソコンで漢字を見つけられない時もあります。)
退職してからの生き方について、友人から聞いた新聞記事の受け売りを話します。
友人から話を聞いて、その話を受け売りするのですから、少し私見が混じっているかもしれませんが‥‥、
「退職してから、人生の目標とする事柄は、全く以前の仕事から離れたことにすべきである。特に、子供だった頃抱いていた夢の中で、果たせなかったことにするのが一番いい 。」
だそうです。
仕事をやめてから、仕事の思考方法が頭や身体から抜け出るまで、少なくとも三年以上はかかりますよね (≧∇≦)。
仕事内容や、そこで学んだ知識を捨てることは以外に早く出来るかもしれませんが、生活行動や価値観に染み付いてしまった物達はなかなか出て行きません。
細かいこと‥‥例えば、
・相談ごとや計画内容は、的確にスピーディに上司へ伝える。
・伝え方はどんなに多い内容でもA4一枚に分かりやすくまとめる。
できるだけフォントを大きくする。
エクセルなどを使い、表を作成して説明する。
・行動は早く、会議は準備をしっかり、落とし所を決めておく。
・マニュアルや様式はちゃんと頭に入れておく。
・時間は正確に、特に10分前行動を心がける。
などの、初歩的な仕事方法です。
そういった事は、意外と身にしみているものです。
良いこともたくさんありますが、こういう事を、一旦リセットできた後に、別の人生が拓けてくるのかもしれませんね。
友人からの話を聞いて、なぜ自分がファインダーを覗いている時だけが、一番ワクワクするのかがわかりました。
私は、子どもの頃
"写真家になって世界中をまわる! "
という夢もあったのを思い出したのです。
まだまだリセットできないものがたくさんあります。それに、今から写真家にはなれないし、世界中もまわれませんが、新しい価値観の世界はあるものなのです。
「子どもの頃のもう一つの夢」って、なんだか素敵だなぁと最近思い始めました。
李白の存在も、価値観の置き方ですよね。
もう一つの夢に繋がるような気がします(=^ェ^=)。