ソラマメの窓

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[月下獨酌(月下の独酌) から]

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前回三日月だったので、今回は、ほぼ満月を! (7月8日夜の月)。

"月下獨酌"は李白の詩で、以前、前半の部分をご紹介していますが、今回は後半の部分からご紹介します。
我歌月裴囘 (われうたえば、つきはいかいし、)
我舞影零亂 (われまえば、かげりょうらんす。)
醒時同交歡 (さむるときは、ともにこうかんし、)
醉後各分散 (ようてのちは、おのおのぶんさんす。)
"私が歌えば月は歩み、私が踊れば影もゆらめく。醒めている間はこうして楽しみをともにし、酔ってしまえばたがいにさよならさ。"
という意味だそうです。
(いつも、岩波書店の「中国名詩選」を参考にさせていただいてます。難しくてパソコンで漢字を見つけられない時もあります。)

ある日、公園でよく出会う人には、私から挨拶をすればいいんだ〜と気がつきました。
早速やって見ました。ちょっと照れますが、とりあえず、すれ違うときに頭を下げて見ました。すると、通り過ぎた人が戻ってきて
「こんにちは、突然お話ししますがごめんなさい。脳が原因で歩きにくいのですか?私の知り合いと同じような歩き方だから‥‥。」
というのです。
「そうなんです、小脳の出血なんです。」
その方はサングラスをかけ、スタスタと歩いているので、あまりどこも悪そうにも見えません。すると、
「どこも悪そうにみえないでしょう?。でもこれが、大変なんですよ。もう13年経ってますが、やはり脳の障害で、起きようとしたら左半身に全く力が入らないのですよ。左の眼瞼もダラリとしてしまってね。トラウマって言うのかなぁ。今でもその時のことがよくフラッシュバックしますよ。」
「道の向こうのほうも変に見えて‥‥。」
というので、
「そうそう、あの歩いている1人の人が2人に見えるし、1台しかない車も2台に見えるんですよね〜。」
というと、
「そうそう、まったく同じですよ。」
と、理解してくれるんです。そして
「それに、家族にもなかなか分かってもらえないんだよね。結構大変な力を使って歩いているってことをね。」
と笑いながら話していました。
高次脳機能障害の方が、やはり分かってもらえないことが2重の障害だって言っていたのを思い出します。医療関係者に話しても、なかなか理解してもらえない微細な脳の障害については、説明のしようがないのです。
この "できるけど上手くできない、できるように見えるけど、実際は常にとても大きな力が必要なんだ"
という思いは、ほんと辛いですよね。
ただ、同じ痛みがわかる人と話すと「そう、そうなのよ〜」
と少し気持ちが軽くなります。
私はまだ8年目に入ったところなので、まだまだ新参者ですね(^^)。
「少なくとも10年はかかりますよね。」
と素直に言えます。

しかし、李白は前回の詩では月と影と3人でお酒を飲むと言っていましたが、今度は月と影と3人で踊ってますよね。
まるで、軽やかな絵ですネ🌝。




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by no-shukkettsu | 2017-07-10 17:53 | Comments(0)