人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ソラマメの窓

cerebellu3.exblog.jp
ブログトップ

[牀前看月光]

[牀前看月光]_b0335110_22434181.jpg
「よそ見をしながらすみません、遅ればせながら明けましておめでとうございます。」

もう七草粥も終わり8日ですが、書く内容に窮してしまったので、しばらく考えてました。

やっと今年からは、題名を漢詩から一部いただき、そのことを内容に含めて書いていこうと思いたちました。

不勉強なので、期待してくださいね ! とは言えないのですが、漢字は1つの文字の中にたくさんのイメージが詰め込めるんだなーと思い感心しているので、見た人それぞれの思い出も含め、色々な映像を頭の中に思い描けるかもしれません。
私も調べつつ進めてみます。

まず今年初めての題は「牀前看月光」です。(しょうぜん げっこうを みる)
唐時代の詩人"李白"の「静夜思」という漢詩からです。
といってもいつ頃の人? ですよね〜。
どうやら700年頃のようです。日本でいえば、奈良時代の頃です。

寝台のあたりに落ちてくる、月の光(かげ)を見ている情景です。
今は電気の光が多く、月は見えても、その光りでかげができている情景にはなかなか出会えません。

仕事を辞めてからは、ほぼ引きこもり状態で、家の一階を行ったり来たりの毎日だったのですが、ニ年半経った頃、二階の雨戸を毎日閉める係になると宣言してしまったのです。

それは、ある日、昼の空に月を見たからです。
もともと月の満ち欠けや、月の位置が毎日違うことが理解できず、あれ!なぜに今日は西の低いところに月がとか、金星は見えるのに、月が見えない‥‥など毎回首をかしげていたのですが、昼の空に月を見て感動してしまったのです。

この漢詩3行目には月が出て来ますが、一行目は月かげだけです。
でも、花の香りや、ひっそりとした夜の雰囲気が、かげとともに感じられます。

確かに雨戸を閉めるまえに、二階の窓から思いきり外に向かって顔を出すと、冷たい風が気持ちよく、さまざまな香りや音を運んで来ます。
もちろん、毎晩どこかなとさがして見つけた月も綺麗です。
今日は雨降りで、残念ながら月は見えませんでした。

by no-shukkettsu | 2017-01-08 23:13