ソラマメの窓

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[声の道]

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童話の人魚姫では、海の底に住んでいる魔法使いが、人魚姫に足を授ける代わりに、とてもすてきな声を取り上げる場面があります。

声もうまく出ず、歩くこともできない私は、人魚姫のように「どちらを選ぶ?」と聞かれたら、きっと「声をください。」と言うでしょう。

今は、自分が発した声がうまく聞こえないのです。相手の声は聞こえますし、もちろん言っている意味も分かります。答えもすぐに頭の中に浮かびます。しかし、話す自分の声が遠くに聞こえるのです。

「はい」「おはよう」「こんにちは」「すみません」はすぐに出ます。たぶん今までの人生で一番よく使った言葉だからでしょう。

自分が話した言葉が相手に伝わっているのが不思議で、毎回相手の反応を自分の中で反芻してしまいます。病気になる前はこんなことはありませんでした。会話のスピードが落ちているということなのです。

確かに声を出すときに力を使います。いつもはこんなこと気にせず声を出していました。話す内容を考えることに困るのではなく、声を出すことに力がいるなんて考えても見ませんでした。きっと音を出す器官もうまく機能していないのでしょう。

ただ、ある一定の方向に顔(首)を傾けると、長い言葉が昔のように出てきたりもするのです。また、小さな声でひそひそ話しをするように声を出すと、少し長い文を話すことができるのです。まだ細いですが、私の中に声を出す道があるのです。

しかし、歌が歌えないのです。このことはとても大きなダメージでした。


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by no-shukkettsu | 2014-07-22 16:05 | Comments(0)