ソラマメの窓

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[映画アダムス・ファミリーの「手」]


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家に帰った私は、閉じていた眼を開けると、しばらく目の前の風景が横に動いていくし、立っているだけでとても疲れてくるので、1日中布団に横になっていました。横になっているというよりも寝むっていると言ったほうが正解です。寝ても、寝ても、また寝てしまうのです。「神経の修復ってこんなにも睡眠が必要なのだ。」と思います。

脳にダメージを受けていると、物を見ることだけでとてもエネルギーを使います。少し動くだけでも、身体のいろいろな筋肉や神経を使うため疲れるのだということを身にしみて感じました。

しかし、主治医の「これからは生活の一つ一つすべてがリハビリですね。」と言う言葉を思い出し、退院1週間ほどして、リハビリだと思い「料理だけはしなきゃ。」と台所に立ってみました。

私の右手を動かすためには、何かをさせようとしないとだめなので、まず左手が右手に包丁を持たせます。持たせるとどうにか切り始めるのですが、まっすぐは切れません。包丁はまな板に斜めに落ちていきます。茶碗を洗っても、右手の動きがぎこちなく、自分の手の動きが遠くに感じるのです。お皿も三角形にしか洗うことができず(うまく言い表せません。)布巾で拭く場合も力が入りません。

球体を把握することができないので、ジャガイモの皮むきやりんごの皮むきはできません。また、右側に力が入らないので、お湯の入ったおなべの移動なども危なくてできません。しかし、できることを少しずつやり始めました。

自分の右手をまっすぐ伸ばして見ます。その右手は自分の物とはとても感じられません。まるで他人の手なのです。

勝手に動き出す「手」が出てくる映画「アダムス・ファミリー」を思い出します。映画では手首から先の「手」が走ったり、事件を起こしたりします。不思議な感覚でとても面白い映画「アダムス・ファミリー」の監督は、本人が脳の機能障害を起こしたことがあるのでしょうか。または、機能障害を起こした人が身近にいるのではないかと思うくらいです。もう古い映画になってしまっているのでしょうが、大好きだった映画の一つです。

皆さんも一度見てみてはいかがでしょう。


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by no-shukkettsu | 2014-07-21 14:47 | Comments(0)